パリオリンピック初出場、柔道男子60kg級の永山竜樹選手の準々決勝は日本中が納得できない審判でした。
「待て」の後、対戦相手であるスペインのガリゴス選手が首を締め続けた悪魔の6秒で失神のため、相手に一本勝ちが宣告され、誤審と言われてます。
その主審はエリザベス・ゴンザレスさんですが、国際審判2年目で過去に、日本の高藤寿美選手対ガリゴス選手の試合で誤審、ガリコス選手に勝ちを与えています。
このエリザベス・ゴンザレスさんの経歴や今回と過去の誤審と言われている試合を動画と一緒に見ていきましょう。
エリザベス・ゴンザレス誤審!エリザベス・ゴンザレスとは?
プロフィール
名前:エリザベス・ゴンザレス(Elizabeth Gonzalez)
生年月日:1987年4月21日(2024年7月時点37歳)
国籍:メキシコ
・メキシコの国際柔道連盟(IJF)の審判員
・2022年からIJFワールドツアーのイベントで審判
・2024年にオリンピックの柔道審判初選出
・オリンピックに参加する柔道分野で初のメキシコ人の女性国際審判
・オリンピックの柔道審判の中で最年少
エリザベス・ゴンザレス誤審!国際柔道の審判は2年前から
エリザベス・ゴンザレスさんの審判実績
年月日 | 大会 |
2023年6月4日 | グランプリドゥシャンペ |
2023年5月13日 | 世界選手権ドーハ |
2023年2月5日 | グランドスラムパリ |
2023年1月29日 | ポルトガルグランプリ |
2022年12月22日 | IJFワールドマスターズエルサレム |
2022年10月23日 | グランドスラムアブダビ |
2022年8月13日 | 世界ジュニア選手権グアヤキル |
2022年7月17日 | サグレブグランプリ |
2022年6月26日 | グランドスラムウランバートル |
2022年6月5日 | グランドスラムトビリシ |
2022年1月30日 | ポルトガルグランプリ |
2021年11月28日 | グランドスラムアブダビ |
2021年11月6日 | グランドスラムバクー |
高校から柔道を始め、審判歴は18年だそうです。
ですが、国際審判員は2年と経験が浅いですし、ましてやオリンピックの審判は初めて。
緊張などがあったかもしれませんが、審判の誤審は許されません。
エリザベス・ゴンザレス誤審!永山竜樹VSガリコス
誤審と言われる理由
準々決勝で永山竜樹選手とガリゴス選手が対戦。
試合後半、永山竜樹選手はガリゴス選手に寝技に引き込まれ、ガリコス選手が片手絞めをかけられます。
「待て」がかかった後もガリゴス選手は絞め続けて、永山竜樹選手を失神させた、と言われています。
ですが、ガリゴス選手は手を緩めず絞めつけてその時間は6秒、悪魔の6秒です。
もちろん、金野潤強化委員長や鈴木敬司・男子監督たち全日本柔道連盟側は審判団に猛抗議しましたが、判定が覆ることはありませんでした。
ガリゴス選手は「待て」が観客の声で聞こえなかった、と主張してます。
ガリゴスは「主審が発したことは(待て)は(場内の)音で気づかずにそのまま締め続けたが、相手が近づいてきたので放した。でも、畳の上で寝てしまうということは、勝利は相手に渡るということ。昔からそうだったし、ルールは誰にとっても同じだ」と反論した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa8c74f2395ec24332944daafb60944631699b2d?page=2
ガリゴス選手が本当に、聞こえていなかったかどうかは不明ですが、その際でも、主審が制するべきです。
テレビ解説されていた2010年柔道選手権男子100kg級覇者の穴井隆将さんが苦言を呈してくれました。
「主審が制するべきだった」と話し、今後に向けては「うやむやにしてはダメだと思う。仕方ないじゃないかとか、人が人を裁いてるんだからじゃなくて、防ぐべき手立てはあったと思う」
https://www.chunichi.co.jp/article/934559/1
エリザベス・ゴンザレスさんには主審として、「待て」を発したなら、きっちりと絞めているのを止めて欲しかったですね。
それもせずに、「待て」の後も絞め続けたガリゴス選手に一本を与えたのでしょう。
①ガリゴス選手が「待て」の後も絞めているのに制しなかった
②絞め続けたことに反則を取らなかった
③「待て」がかかった後は手を離さなければいけないのに、それで失神したのにガリゴス選手に一本を与えた
これが誤審と言われる理由です。
永山竜樹選手はどう思ってる?
試合後に納得いかない様子でしばらく畳の上に残り続け、抗議の意思をアピールします。
ガリゴス選手とも試合後の握手は拒否。
この行動で「柔道家らしくない振る舞い」と、非難されてもかまわない
と思ったそうです。
その気持ち、よくわかりますよね。
永山竜樹選手は当時のことを話されました。
全柔連側によると、ガリゴス選手は「待て」の後に6秒間絞め続けていた。永山選手は「(首が)絞まっているところに指を入れていたが、(『待て』と聞こえて)力を抜いたときにしっかり入ってしまった」と、「落ちた」場面を振り返った。判定を聞いた時は「正直何が起きたか分かっていなかった」と語る。
https://mainichi.jp/articles/20240728/k00/00m/050/071000c
抗議も通らず、納得がいかない気持ちを切り替えて、見事銅メダルを獲得した永山竜樹選手はすごいアスリートですね。
両親や妻、そして息子もパリまで応援に来てくれていたので、”手ぶら”で帰るわけにはいかない
試合後のインタビューで話されてました。
エリザベス・ゴンザレス誤審!過去に高藤寿美にも!
2023年カタール・ドーハ世界柔道選手権で今回のガリゴス選手が高藤寿美選手と対戦しました。
その審判はエリザベス・ゴンザレスさんです。
また、次のような声もあがってます。
オリンピック理念に基づき、選手も審判もフェアプレーであることを願ってます。